あせったって、逆効果でしかない

大学生のMちゃんが、声楽のレッスンにきました。
聞いてみると、どうも最近調子よくないと言う。
先日の某オーディションで、期待した結果が出なかったことに加え、周りの友人たちが、留学が決まるとか、その他、良いことが続いているみたいで、自分と比べてしまって、あせりも出てきているようでした。
頭では、他人と比べてみても、どうなるものでもない、仕方ないと分かっていても、そういう気持ちは、ある意味、仕方のないことかもしれません。
でも、声楽というのは、他の楽器と違って、自分自身が楽器なのです。
精神状態がモロに、楽器に影響してしまいます。
そして、あせった挙句、ああでもない、こうでもないと、色々やっているうちに、どんどん自分を見失ってしまっているようでした。
声は、例えば話し声を録音してみても分かるように、自分で聞こえる声と、他人様に聞こえている声は、全然違うものなのです。
他人様には、空気を媒介として伝わるのに対して(空気伝導)、自分には、空気と、もうひとつ、骨を媒介として(骨伝導)の両方で聞こえるのです。
だから、声楽の場合、どうしても客観的に、第三者に声を聞いてもらう必要があります。
Mちゃんも、力みが取れて、少しは良くなりましたが、このところ歌いすぎているので、声帯が疲れているようでした。
まずは、声帯を、少し休ませることが必要です。


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