子守り歌
新美南吉の代表作「手ぶくろを買いに」という童話をご存知の方は多いと思います。
森に冬がやってきて、こぎつねが一人で、街まで手ぶくろを買いに出かけます。
母さんぎつねに、片方の手を人間の手に変えてもらっていたのですが、間違えて、自分の本当の手を出してしまい、だけど、親切な帽子屋さんに、ちゃんと手袋を売ってもらえた、というお話です。
お話の最後に、母さんぎつねに無事会えて、そのいきさつを話しながら森に帰るのですが、その時通りかかった家から、人間の子守り歌が聞こえてくる・・という場面があります。
- 作者: 新美南吉,黒井健
- 出版社/メーカー: 偕成社
- 発売日: 1988/03/01
- メディア: 大型本
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先日、たまたまつけたラジオで、言っていましたが、犯罪を犯した人にきいてみると、小さい頃、子守り歌をうたってもらったという経験の無い人の割合が、際立って多いのだそうです。
子守り歌を歌ってやる、というのは、ほとんどがお母さんでしょうが、優しい気持ちで、心に余裕がないとできません。
赤ちゃんにとって、お母さんの愛情が、ストレートに伝わるのでしょう。
はたして、我が子たちに、私の愛情は伝わっているのでしょうか。
私は、思い出してみるに、モーツァルトの子守り歌の節で、歌詞は自分でいい加減につけて「ね〜んね、ね〜んね」と歌っていました。