ピアノとキーボード・または電子オルガン

ピアノと電子オルガンは、一見したところ、白い鍵盤と黒い鍵盤が同じように並んでいるし、両手で弾くし、同じようなものではないかと思われる方も多いかもしれません。
でも実は、構造からいっても、音の出し方も、弾き方も全然違います。全く別の楽器だと考えた方が良いと思います。
時々、ピアノが無い所での弾き語りを頼まれることがありますが、そういうときは大変です。本番の1週間くらい前からは、極力、本物のピアノには触らないようにして、キーボードに慣れるしかありません。
そして、本番が終わって、晴れてピアノに触った時の感動といったらありません。うちのピアノでも、<スタインウェイ>か<ベーゼンドルファー>か、というくらい素晴らしいタッチと音に感じられるから不思議です。
以前、音楽の方の大学に進みたいという方がいて、そのつもりでこちらもレッスンをしていたのですが、かなり後になって(つまり試験が間近になって)から、「実は家にはピアノが無い」ということが分かって、かなりあわてたことがあります。
そういう方は、今までに2人いらっしゃいましたが、うちでは、それぞれ声楽と、もう1人には受験用の楽典・聴音その他をやっていたので、気づくのが遅くなってしまいました。
本人さんたちが、とても頑張ったので、どちらも第1志望の大学に合格できたから良かったようなものですが・・。
電子オルガンなどで練習するのに慣れていると、逆に、本物のピアノに触った時がとても違和感を感じるものです。


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