声楽レッスン ： 言葉の列を揃える
今日、声楽のレッスンに来た方のことです。
いつもはそうでもないのですが、今日は、日本歌曲でも、イタリア歌曲でも、言葉の列が、いつになく不揃いでした。
言葉の列、と言っても、分かりづらいかと思いますが、一つ一つの母音や子音の発音に気を取られすぎて、旋律として聴いたときに、例えばヴァイオリンで一つの旋律を弾いた時のように、横のつながりで、きれいなメロディーになって聞こえてこないのです。
一つ一つの発音がバラバラで、それぞれが、音の大きさや方向も異なって、ひとつのフレーズに聞こえてこないのです。
どうしたらよいのか、しばらく考えましたが、言葉を無くして、メロディーを全部「ラララ〜」で、何回か歌ってもらって、その後、旋律に言葉を乗せる感じで、歌っていただいたら、ちゃんと、音楽になりました。
私が、最初に、言葉、言葉と言いすぎたからかもしれません。
でも、解決策が見つかってよかった。
ご本人も納得して帰られました。よかったあ〜
