楽器が手元になくても、苦労することなく、歌の音取りができる

声楽のレッスンに来ている大人の方の話です。
ずっと昔、小学校の高学年まではピアノを習っていたけれど、それっきり、ピアノは弾いてないそうです。
学生時代に、かなり合唱にのめり込んでいらっしゃったようですが、最近になって、時間ができたので、また何かやってみたくなって、声楽を始められたという方です。
家に楽器が無いそうなので、コンコーネとかイタリア歌曲などの、知らない歌の音取りはどうしているのですか、とお聞きしました。
その答えが、楽器は使わずに、楽譜を見るだけです、と言われました。
それで、もっとよく聞いてみると、ずっと昔のピアノのレッスンの時に、「移動ド」の読み方をバッチリ訓練されたようです。
ピアノの曲でも、まず、何調が調べて、その調で、「移動ド」の読み方で何回も、それこそ覚えるくらいに何回も歌うのだそうです。
それから、ピアノに向かって、ピアノの鍵盤は、ここは「ツェー」とか「エフ」とか、ドイツ音名で言うのだそうです。
そこまで、幼少のころから、徹底して、楽譜の読み方を訓練すれば、楽器が無くても、音取りには困らないようです。
「移動ド」でしっかりメロディーを覚えてあるから、私が伴奏を移調して弾いても、全然困っている様子はありません。

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